笠岡諸島のいいとこ探し②(後半)

高島で濃ゆい時間を過ごした僕たちは、白石島へ向かいます。

まずは腹ごしらえに中西屋旅館に。

おいしそうな手作り料理が出てきます!

親指くらいのイカの中にもち米と普通の米を入れたもの。なんという料理名なんでしょう?

ミニいかめし??


ゴーヤの佃煮。苦み少なく、甘辛く仕上がったゴーヤはご飯にピッタリ。

白身魚のマリネ。

でかいカキフライ!!

そしてラスト、、

でた~~!殻付き牡蠣withだいだい!!

ちなみに僕は先月に牡蠣嫌いを克服し、牡蠣が好物になりました!

今回もやはりおいしい!33歳で好物が一つ増えるってありがたいことです^^

さて、いよいよ美味しい情報を仕入れに公民館に向かいます^^

本日お話を聞いたご婦人の皆様。今回も初めて聞くお料理の名前がたくさん出てきました!

皆さん、以下の料理名を聞いたことありますか??

「もぶり」

「けんちゃん」

「かんころ」

かんころはお芋を干したもので割と有名なのですが、上の二つはおそらく六島の人や陸地に住まわれる笠岡市民もご存じないのではないでしょうか?

ちなみに「もぶり」は、「冠婚葬祭の賄い(まかない)ごちそう」という位置づけらしく、人が集まるときに台所を守る人たちが食べるもので、今ではめでたい日には、寿司よりも「もぶり」を食べる習慣があるそうです。

端的に言うと、白米に野菜の端くれを煮込んだものや、魚のほぐし身を混ぜ込んだごはんです。


そして、だれもが一度は呼んだことありそうな愛称のような料理名「けんちゃん」ですが、これはなんと、スープ料理の名前でして、そのベースとなるのが「生の落花生」ということです。初めて聞く料理ですが、落花生をすりつぶしたものをスープにするということを初めて聞いたため驚きと好奇心が止まりません!!これも2月25日のミナトマルシェに出店してくださいます^^売り切れる前に食べたい!!!!

今回のお話で、白石のごちそうは、「食べ物を無駄にしないという事」と力強く教えてくださいました。

お魚に関しても、煮魚食べ終えたら「骨湯(骨をお吸い物に)」にするといった無駄のない食事ですね。昔から伝わる料理から僕たちの世代が学ぶことは多そうです。


ちょっと文章が長くなり、写真から離れてしまったのですが、上の写真に写っているお三方の真ん中のご婦人は、白石に来られて16年目の移住者で、中国からお嫁に来て下さったそうです。そのころ白石の男性はお嫁さんを探すのに、中国に行ったみたいで、現在白石には4人の中国の方がいらっしゃいます。

白石に移住され、子供を作り、白石小学校が存続するために大きく貢献されているわけですが、日常生活においても高齢者宅へのお弁当の配達をされており、玄関先でお年寄りの見守りという役目も担っております。異国の地から来られ、大変苦労されてきたと思いますが、今では地元の皆さんにとってかけがえの無い存在となっています。素晴らしいですね!!そんなお姉さんは、マルシェの日に自家製の「肉まん」を持ってきてくれます!!これは間違いなく本場中国の味でしょう!!楽しみすぎる!


昼食を終えてすぐにもかかわらず、美味しいお話で再びおなかが鳴りだした僕たちは、地元のおじさんに案内していただき、とある場所につきました。

これ、何かわかりますか??機織りの機械です。昔は綿花や絹を、各家庭で糸にして、染めて、このような機械で服を作っていたそうです。これはすごい、、。ちなみにここは体育館の跡地です。

今でも綿花があります。ふわふわ。

茶色の綿もありました。

これは糸車です。



実際にくるくる回して糸をつむいでもらいました。綿が糸になる為の作業です。これ、結構難しいんです💦

ここでは昔の文化を残すために、古くなった家から一つ一つ地道にこういった機械を集めて回り、今に至るわけですが、現在でも定期的に機織りのワークショップをされているようです。地元の人だけでなく、外から来た人も参加可能とのこと!是非やってみたいです。


体育館をでた僕たちは、海岸沿いにたたずむ倉庫に向かいました。

中には大きな冷凍庫があります。ここは桑の実(マルベリー)の保管用で、今は何も入っていないのですが、収穫を終えるとおおよそ7トンの実がここで保存されるようです。


倉庫の奥に行くと、とてもいい匂いが、、、。

桑の葉茶です。観光客向けにこのように大量生産されています。

この取り組みは、土地を貸してくれる人間関係を持ってたり、昔の地形や収穫の文化を熟知したりしていないと、できないことです。しかし桑の実も、桑の葉茶も、次の担い手が見つからずに困ってます。

僕は六島で作る醸造所に、この桑の実を使った発泡酒も製造予定にしています。とても可能性のある食材ですから、どなたか次の担い手になってはいただけないでしょうか?

一緒に笠岡の可能性を広げてくださる方、大募集です!!

ということで本日も回った笠岡諸島のいいとこ探し。

古きを知り新しきを知る。今注目されているのは、こういった昔から地域に根付き、受け継がれる体温のあるモノ、コトであると考えます。僕たちはそれらのストーリーを知り、伝えていかなければならないと思いました。島の皆さんや、僕たちの取り組みによって、一人でも多く興味を持ってくださることを願って「みなとマルシェ」をおこないます!

是非お越しください!

海の駅、六島 パート1

岡山県最南端の六島。どっぷり島暮らしながら、島のホットな情報をお茶の間にお届け!

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