「10年先の地域課題を持つ」
「少子高齢化」
「過疎」
専門家が口を開けばネガティブなワードが並ぶ笠岡諸島ですが、
島に惹かれ移住した人や、島の可能性を表現しようという若者が出てきたり、日本遺産の申請が始まったりと、ポジティブな波が来ております。
僕もそのうちの一人として、六島で日々新しい発見や出会いに恵まれながら活動させていただいているわけですが、笠岡諸島全体の魅力を知りたい!発信したい!という思いから、笠岡諸島を回っています。
そして、情報収集した成果を今年の2月25日に「笠岡みなとマルシェ」として発表いたします。
今回は北木島。北木島と言えば漫才コンビ「千鳥」のブレイクで全国のお茶の間に知られるようになりました。そんな北木島は石材で栄えた島で、人口は減っているものの、昔のライフスタイルを続けている地元の方や、自然や人の繋がりに魅力を感じて移住してきた若者が存在します。今日はそんな地元を少しだけ垣間見れた一日となりました。
まずは北木島西公民館にて、お話を聞きます。
4年前に行った北木島ノースデザインプロジェクトという芸術祭が行われた際、古い製材工場跡地に地域のご婦人が集まって喫茶を運営されていました。
その時食べたものが「ヨモギ餅」で、とても素朴な味でおいしかった思い出があるのですが、今日はその作り手である馬越さんに会うことができました。
ちなみに4年前ノースデザインでヨモギ餅を食べたときの写真。
撮影者:マンさん。
高級な器でもなく、特別な接客を受けたわけでもない。ただ売ってくれたおばちゃんと話しながら食べた餅と、あったかいお茶は格別でした。
でも、このおもち、時間がたって硬くなったものは出したくないという思いから、提供するその朝に仕込まれているそうで、この日もまだ日が昇る前から作業されていたようです。
そして使っているヨモギは、おいしい時期の春にとったものをいつでも使えるように冷凍しているとのことです。こんな話を聞いたら余計においしい!
公民館を後にした僕たちは、日曜に運営している「島カフェ」見学に行きました。
※ちなみにこの日は平日で誰もいません。
ガラッと入ってみると、何やらレトロな空間が、、。。
中にはレコードプレーヤーがおいてあり、昭和歌謡が楽しめるようです。
うん、やすい!!きっとお菓子は地元の方が作っているのでしょう。
そしてその奥には、、、。
えらいレトロな看板があります。映画館?でも入り口はどう見ても民家でした。
看板のそばの扉を開けると、、、。
うわ!!!!ほんまに映画館あるやん!!!
ここは「ひかり劇場」
といい、映画館として実際に利用されておりました。その跡地をノースデザインから再利用が始まったのです。頻繁ではありまっせんが、イベントにも活用されている様子です。
それにしてもすごくレトロ。
次の目的地に向かうまでに何やらゴハン屋さんの跡地を見つけます。焼き鳥、ラーメン 笑福。
昔のおっちゃんたちの憩いの場だったそうです。お店はやめられましたが、今でも元気に島でお住まいのようで、笑福のおかみさんの家に行ってみることに。
元気そうだ!おかみさんは気さくな方で、料理を作るのが大好きな方。北木島の伝統行事である「流し雛-ながしびな-」では大勢の人にお惣菜を作るそうです。玄関先でお料理について伺っていると、おいしそうなおかずが出てきました。
これはキュウリの佃煮。昆布、しょうが、タカノツメが刻んで入ってました。
味付けが甘辛く、絶妙で止まらない!!おかみさんの話を聞きながら気付けばボリボリと食べ続けており、知らぬ間にお皿がきれいになっていました。なんと失礼な、、、。
でも、ほんまにおいしかった。
ちなみにこれは自分で作ったキュウリで、このように調理することで数ヶ月保存できるそうです。
夢中で食べていると、どんどん出てくる乾物から料理!
切り干し大根。白くてきれいでした!
ねりぼし大根。皮をむいた大根を丸ごと干します。乾くまで2週間以上かかるそうです。
乾いたのをスライスしたのが下の写真。
一つ食べさせていただきましたが、もうとっても甘~いんです!!大根の持つ糖分がこれほどまでだとは思いませんでした。カワハギの味噌汁に入れると絶品だそうです。
自家製のごま
自家製ひじき。六島のひじきと同様、磯に繰り出し収穫、加工されているのでしょう。庭には鉄釜がありました。
近所の畑。写真ではわかりづらいですが、結構な坂を上がり、少し傾斜のついた畑での作業はナカナカ大変。沢山ごちそうになった後、厚かましくもおかみさんにマルシェ出品の依頼をしたところ快諾頂きました!これはおいしい商品を期待できますね!!!!
おかみさんの家を出る際、
「帰る前の3時ごろ寄って~」
と言われました。これは何やら良い予感^^
後半に続く、、、。
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