解決済み、六島の非常事態「海底水道管破損」

不安を煽ることは避けるため、リアルタイムな記事作成を避けましたが、実は我らが六島は昨日から海底水道管が破損し、断水の一歩手前までになっておりました。島の貯水タンクの水位もあとわずかというところで事態は収束しましたが、地域の情報伝達や、笠岡市の迅速な対応に感動しております。
5/2の午前10時、自治会長が険しい表情でお寺に向かっておりました。お寺には島内放送の設備があります。

「お知らせします、小飛島、六島間の海底水道管が破損したため、節水をお願いいたします。」

六島には海底水道管が40年前に設置され、井戸水から水道水に変わりました。

島と島を結ぶ長い水道管が破損したため、島の貯水タンクが減少しているという状況。
放送の一時間半後、早くも笠岡市の職員さんを乗せた清笠丸が到着し、給水タンクが島に届けられました。
タンクから飲料水が小分けで入れられ、各ご家庭に配られました。出水制限はなかったですが、各々が節水に努めていました。
この袋をみると、改めて緊張感が高まります。

工事を担当された業者の方々曰く
「破損箇所は不明、、。いつ修理が終わるか分からない。」
飲料水が配られたものの、陸から20キロ離れた島で風呂に入らずトイレ水を節約する生活が始まると思うと少々不安になりました。。

その日の午後2時、最初の放送から4時間後に自治会長が島中を駆け回っておりました。

「北木島の離島支援センターで入浴サービスが受けられるらしく、希望者を募ります」

と全世帯に聞いて回っておりました。

この4時間の間に「事態を周知」、「給水船の手配」と「北木島の島民向け入浴施設の解放、チャーター船の日程の調整」が完璧に行われていました。


復旧作業においても、ダイビングスーツを身につけた作業員の方が数名で夜通し工事をされており、翌朝には工事が終わり、昼過ぎには貯水タンクの洗浄も終えました。
何とも素早い対応に驚きを隠せません。
水道管破損から約30時間後、事態の収束が島内放送で伝えられ、小林市長も視察とお詫びに六島に来られました。市長はこの事態が起きてから逐一状況を把握され、事態が収束するまで何度も応援のメッセージを下さいました。本当にありがたいです。

人口六十数人の岡山県最南端小さな島ですが、沢山の暖かい人の力で支えられていると実感した密度の濃い二日間でした。



海の駅、六島 パート1

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